出張や旅行先・自宅などで手軽に使えるwi-fiは、ネットユーザーには必至のアイテムです。
自宅でwi-fiを利用している人だけでも、約9割にも上ります。
とはいえ、実際のところ月々の料金はホントにかからないのか?この点がイマイチ把握できていない人も多いのではないでしょうか。
今回は、wi-fiの仕組みや料金はどうなっているのかを徹底解説いたします。
wi-fiとはそもそもどのような仕組みなのか
wi-fiは、パソコンやスマホを快適にケーブルなしで無線でインターネットに繋いでくれるお手軽アイテムです。
「ケーブルがないなら月々の料金はかからない?」と思ってしまう方もいるでしょう。
月々の料金がかからないかは後ほどご紹介しますので、まずはwi-fiの仕組みを知っておいても損はないですよ。
〇wi-fiはパソコンやスマホだけでなく、日常家電であるテレビやエアコン、デジカメ、ゲーム機などをインターネットに繋いだり、機器同士を繋ぐ役割もできる。
パソコンやデジカメの画像をプリンター印刷する場合、ケーブルを繋ぐ手間もなく直接端末からプリンターへデータが転送されて印刷できるのです。
では、wi-fiのさらに詳しい仕組みを解説しましょう。
wi-fiは単なる中継器
ケーブルいらずで使える便利なwi-fiですが、これだけでインターネットに繋がっているワケではありません。
wi-fiが手軽にインターネットに繋がるのは、大元のルーターが必要になります。
パソコンやスマホ、家電などの端末をインターネットに繋ぐ場合、このルーターを介してwi-fiの電波を受信しインターネットに繋がるのです。
順番としては、端末→ルーター→wi-fi→インターネットという流れになります。
wi-fiの前にルーターが必要(一体型もあり)
wi-fiからインターネットに繋ぐためには、大元のルーターが必要です。
wi-fiとルーターが一体型になっているものもあるので、最近ではこちらの方が主流になっています。
〇一体型になっているものは「wi-fiルーター」、単に一体型のwi-fiのことを「ルーター」と呼ぶこともある。
このwi-fiに必要なルーターを一体型も含めて、主要な3つの種類をご紹介します。
wi-fiを使うために必要なルーターの主な3つの種類
wi-fiとは「無線LAN」と同じなので、ケーブルを引っ張って接続するという煩わしさがありません。
ここでは、wi-fiを使うためのルーターの種類を一体型も含めて3つご紹介します。
ルーターは次の3つです。
- ポケットwi-fi
- 置くだけwi-fi
- 光回線
それぞれの詳しい役割を解説しましょう。
持ち運び可能なポケットwi-fi
名前の通り、ポケットにも入るいわゆる手の平サイズになっているwi-fiと一体型のルーターです。
家の中だけでなく、外出先など場所を選ばずに使えるルーターになります。
工事不要の置くだけwi-fi
工事不要の置くだけwi-fiとは、ホームルーターのことです。
自宅でインターネットをしたい人には、一番安定したネット環境になります。
工事不要とはいえ、インターネットの月々の料金がかからないというワケではありません。^
自宅で安定ネット回線の光回線
がっつり自宅でインターネットしたい派の人には、光回線がおすすめ。
〇ポケットwi-fiや置くだけwi-fiと違い、直接モデムやONUと有線ケーブルを接続して使うタイプ。
工事が必要になるので料金は高めになってきますが、その代わり快適なwi-fi環境になることは間違いありません。
wi-fiの月々の料金は基本的にはかかる
wi-fiは有線ケーブルを繋ぐ必要がなく、おまけに外出先でも使えるので工事が不要です。
そのため、「月々の料金はかからないのでは?」と思う方も多いと思います。
しかし、前述したようにwi-fiは「単なる中継器」です。
端末をインターネットに繋げるためのケーブルの役割をしているだけということを知っておきましょう。
〇インターネットに繋がっている限りは回線業者やプロバイダー業者が存在。
その業者との月々の契約料金は掛かる。
その意味でもwi-fiが無料とは間違いではありませんが、基本的には料金はかかると思っている方が正解です。
では、なぜwi-fiの月々の料金はかからないといわれるのか?単純明快なその理由を説明します。
wi-fi自体は無料
wi-fiは端末をインターネットに繋ぐための「接続方法」にすぎません。
有線ケーブルを端末とルーターに直接接続するのと同じです。
配線してケーブルを繋ぐのにわざわざお金はかからないように、ケーブルがあるかないかだけの違いなので、wi-fi自体の月々の料金はかからないということになります。
これが「wi-fiは無料」といわれる所以でしょう。
wi-fi自体を「見えないケーブル」といえば、分かりやすいのではないでしょうか。
〇人は目に見えないものには、あまり価値を感じない。
このあたりも、月々の料金がかからないと考える要因になっていると思われます。
wi-fiの月々の料金がかからない方法
自宅など個人的にwi-fiを利用する場合は、先述した通りwi-fiの月々の料金はかからないのですが、回線業者やプロバイダー業者と月々の契約料金は発生します。
そのためwi-fi本体の月々の料金がかからない状態でも、インターネットが丸ごと無料で使えるということはないのです。
しかし、月々の料金がかからない方法でwi-fiを使う裏技ともいえる方法は存在します。
その方法は、以下の2つです。
- フリーwi-fi
- スマホのデザリング
それぞれを詳しく説明しましょう。
フリーwi-fi
フリーwi-fiとは、外出先のカフェやコンビニ、交通機関など街中の施設で使えるwi-fiのことです。
これは、街中の施設などに予めwi-fiが設置されているので、例えばポケットwi-fiなどを持っていなくてもインターネットができます。
この方法だと個人で使っているワケではないので、月々の料金はかからないのですね。
駅のホームや電車の中、お店などでパソコンやスマホをしている人をよく見かけるでしょう。
これはすべて、公共の建物や乗り物にwi-fi環境が整っているからです。
このため、一人一人の月々のインターネット料金がかからないことになります。
〇パソコンやタブレット、スマホなどの端末の通信料金、いわゆるパケット料金などは別途かかりますので覚えておきましょう。
スマホのデザリング
スマホには「デザリング機能」というものがあります。
これは、外出先でwi-fiがなくてもスマホのデザリング機能で、パソコンをwi-fiに繋ぐためインターネットが使えるのです。
つまり、スマホがポケットwi-fiと同じ役割になっています。
こちらもパケット料金は別途かかりますが、wi-fi自体は無料なので月々の料金はかからないのです。
wi-fiのなんでもQ&Aコーナー
ここでは、wi-fiについてのよくある質問(Q&A)コーナーということで、wi-fiならではのあるあるな質問(Q&A)を集めてみました。
Q:wi-fiは月々の料金がかかるの?
何度もいいますが、wi-fi自体の月々の料金はかからないのです。
光回線の場合とホームルーターやモバイルwi-fiの場合で、一戸建てと集合住宅でそれぞれ次のような料金がかかります。
一戸建て住宅 | 集合住宅 | |
光回線 | 5,000円~6,000円 | 4,000円~5,000円 |
ホームルーター・モバイルwi-fiなど | 4,000円~5,000円 | 4,000円~5,000円 |
Q:無料のwi-fiにどうやって接続するの?
利用したいフリーwi-fiのアクセスポイント内での、基本的な接続方法です。
- 「設定」画面を開き、wi-fiを「ON」にする
- 「ネットワーク一覧」画面から、接続したいネットワークを選ぶ
- フリーwi-fiの「ログイン画面」が表示され、利用規約・利用時間や回数を確認の上、メールアドレスまたはSNSで登録
Q:使わないときはwi-fiは切ったほうがいい?
自宅や会社以外の場所では、wi-fiを使わないことが多いと思います。
そういった場所では設定はオフにしておきましょう。
〇wi-fi環境のない場所で設定がオンのままだと、接続可能なwi-fiスポットを探し続けますので大変バッテリーを消耗することになります。
場所を移動するたびにwi-fi設定を切り替えるのは面倒ですが、必ず切り替えなければいけないということはないので、気づいたときにやる程度で構いません。
wi-fiの月々の料金のまとめ
今回は、wi-fiは月々の料金がかからないのかについて、インターネットに繋がる仕組みと合わせて解説してきました。
ここで、おさらいです。
〇wi-fiでインターネットに繋がる仕組みは、「端末→ルーター→wi-fi→インターネット」の流れになる
〇wi-fiは、パソコンやスマホなどの端末をインターネットに繋げるための中継器(見えないケーブル)である
〇外出先で使いたい人には、ポケットwi-fiがおすすめ
〇自宅で使いたい人には、置くだけwi-fiまたは光回線がおすすめ
〇wi-fiの月々の料金はかからない、回線業者やプロバイダー業者との契約料金は発生する
〇無料でインターネットを使うには、街中や施設に予め設置されているフリーwi-fiが便利
〇スマホのデザリング機能を使えば、スマホがポケットwi-fiの役割をするがパケット料金は別途発生する
使う場所や目的など、ライフスタイルに合わせてどのwi-fiを利用するかを決めるようにすれば無駄がありません。
インターネットの月々の料金はかかっても、wi-fi自体の月々のネット料金がかからないのは魅力ですよね。
生活スタイルに合った使い方で、快適なネットライフを過ごしてください。
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