※『モバイルWiFi』とは(ポケット型WiFi)と呼ばれる、文字通りポケットにすっぽり入るサイズでどこにでも持ち運べるWiFi端末のことです。
屋内外問わず、どこにでもポケットに入れたままインターネット通信ができる端末として人気があります。※当記事では、以降『モバイルWiFi』と記載します。
引っ越しや月額料金の節約でプロバイダーの見直しなどを目的として、モバイルWiFiを選ぶ人も多いです。
そのような中、契約するタイミングは人により異なります。
〇「月初め」
〇「中旬ごろ」
〇「月末ごろ」
などさまざまです。
このような場合でも一般的には、いつのタイミングで契約しても当月(契約した月)の1ヶ月分の料金が掛かります。
月初めに契約した場合は契約した日が3日であっても5日であっても、ほぼ1ヶ月として考えるのでなんら問題ないでしょう。
しかし、10日を過ぎて15日ごろなど中旬から月末に掛けての期間で契約した場合は、それでも1ヶ月分として予め各キャリアで設定されている月額料金が掛かるのです。
このような場合は、ちょっと損した気分になる方も多いはず。
この記事では、以下の点に重点を置いて解説しましょう。
〇現在人気のモバイルWiFiの日割り計算はあるのか?
〇日割りのあるモバイルWiFiおすすめは?
〇モバイルWiFiのメリット・デメリット
〇モバイルWiFi・日割りのよくある質問・Q&Aコーナー
以上の4つに焦点を充てて、解説していきます。
モバイルWiFiは料金の日割りってしてもらえるの?
モバイルWiFiの月額料金は、日割り計算してもらえます。
ただし、現状日割り計算してくれるキャリアは非常に少ないです。
その点を踏まえて、貴重な日割り計算してくれるキャリアを見つけました。
冒頭でも触れました通り、通常はモバイルWiFiの月額料金はいつのタイミングで契約しても予め設定されている1ヶ月分の料金が掛かります。
〇そのため、その月利用した日数が15日間であっても、3日間であっても1ヶ月分全額が請求される。
月末ごろ契約した場合は、かなり厳しい印象を受けるでしょう。
しかし、日割り計算なしの1ヶ月全額請求が多い中、有難いことに日割り計算してもらえるキャリアもあるのです。
当記事では、お得に日割り計算してもらえるモバイルWiFiのキャリアを3社紹介します。
そもそも日割り計算とは?
日割り計算してもらえるキャリアの紹介をする前に、「そもそも日割り計算とはなんぞや?」という点について、解説しましょう。
日割りの計算式は?『月額料金×利用日数÷暦日』
一番分かりやすい計算式としては、以下のようになります。
『月額料金×利用日数÷暦日』です。
〇例として、月額料金3,000円を5日間で利用した場合で計算。その月の暦日は30日とする。
例1)3,000円×5日分÷30日=500円
例2)3,000円÷30日=100円/日※1:1日あたりの利用料金を算出
例3)100円×残り日数(15日分)=1,500円※2:契約日が月半ばの〇月15日の場合
例3の場合、もしこれが日割り計算なしだった場合で計算するとこうなります。
例3(日割りなし):100円×30日分=3,000円
日割りがあれば初月料金が1,500円で済むところを、日割りなしだった場合きっちり30日分取られるのです。
これは、かなり勿体ないことです。
やはり日割りがあった方が月末ごろ契約しても、使った分だけの支払いなので損はありません。
なお、日割り計算は法律上で定められたルールはありません。
その企業の裁量に任せられています。
モバイルWiFiで日割りがあるおすすめ3社を紹介
いよいよここからは、数少ないモバイルWiFiで日割りになるおすすめ3社の紹介です。
聞いたことがある名前か、あまり聞いたことがない名前もあるかと思います。
この機会に、チェックしてみてください。
おすすめ①どんなときもWiFi/初月は契約プランの月額料金を日割りで請求
出典元:どんなときもWiFi
『どんなときもWiFi』の最大の特徴は、月額料金がずーっと定額になることです。
他社の場合、途中で値上がりすることがありますが、「どんなときもWiFi」ならずっと定額なので安心してインターネットが楽しめます。
月額料金も端末発送日から日割りでの請求です。
〇上記、4,840円を15日間の利用日数で暦日30日計算した場合
例)4,840円×15日分÷30日=2,420円
きっちり半分の料金になっているので、不公平さを感じることなく安心してインターネットが使えますね。
モバイルWiFiで日割りの場合「使った分だけの利用料金」なので、どのタイミングで契約しても損がありません。
また他社でありがちな契約期間の縛りがない※1ことも、「どんなときもWiFi」の特徴です。
※1:契約期間の縛りとは=契約期間1年間の場合「1年縛り」2年の場合「2年縛り」という。
そのため、契約期間途中で解約すると他社の場合、高額な違約金が発生します。
〇一般的に違約金の相場は、18,000円~などが多い。
しかし「どんなときもWiFi」なら、いつ解約しても違約金が発生することはありません。
おすすめ②FUJI WiFi/初月の月額料金は翌月分の月額料金と合算で翌月請求
出典元:FUJI WiFi
『FUJI WiFi』は初月の月額料金は日割りで、翌月の利用料金と合算して請求されます。
翌月の利用料金と合算という場合、例えば月始めで契約すると日割りとはいえ丸々2ヶ月分ごっそり支払う印象になるでしょう。
日割りはどのタイミングで契約しても、利用した日数分の支払いだけなので損はありません。
しかし少しでも支払額を抑えようとすると、やはり初月は中旬ごろや月末に近いころまで契約を待つのも得策かもしれません。
でも、それだとネット開通まで待つのも同じよね。
このあたりは、「用途に合わせて」ということになりますね。
〇ネット開通待ちでも、タイミングによっては開通までに2ヶ月以上掛かることもあり。
多くは「そんなに待てない!」という人が多い。
それなら、モバイルWiFiで15日程度待つくらいはなんでもないと思えば待ってみるのもいいでしょう。
もっともモバイルWiFiの場合は利用した日数分だけの支払いなので、そこまでケチりたくなければ月初めで契約もアリです。
〇解約時は日割り計算はされないので注意。
契約期間は1年のプランもありますが、契約期間なしの「SIMプラン」がおすすめです。
SIMプランの場合は、解約手数料もなく解約時のSIMカードの返却も不要。
「20GB/月」「40GB/月」「100GB/月」の3つの中から支払い方法が選べます。
※記載の料金はすべて税込です。
ギガ数 | 20GB | 40GB | 100GB |
月額料金 | 2,480円 | 3,280円 | 3,880円 |
おすすめな人 | 月々の固定費を安くしたい人 | 容量を気にせずたっぷり使いたい人 | 大容量のSIMプランを使いたい人 |
おすすめ③Broad WiMAX/初月の月額料金1,397円の日割り
出典元:【公式】Broad WiMAX
『Broad WiMAX』は契約した月の利用料金が1,397円で、その金額からの日割り計算です。
日割り計算は、端末を発送した日を1日目として計算され請求されます。
〇例として、3月5日が課金開始日であった場合
例)1397円÷31日=45円(1日あたりの料金)
45×27=1,215円が、課金開始月に請求※1
※1:実際にBroad WiMAXの公式ページのチャットコーナーから質問して、例として挙げて貰った計算式です。
1ヶ月の暦日数が31日だった場合として計算しています。
月額料金の1,397円というのもかなり安いと思いますが、さらに日割りしてもらえて1日あたりの料金が45円は破格でしょう。
〇45×27=1,215円とは、利用日数が27日だった場合としての計算。
ほぼ1ヶ月でもきちんと日割りで使った分だけの請求というのは、やっぱり有難いですよね。
モバイルWiFiで日割りはないが1日あたりの料金が分かるおすすめを紹介
ここからはモバイルWiFiで日割り計算がない代わりに、1日あたりの利用料金が分かるキャリアを紹介します。
1日いくらで使えているかが分かるだけでも、契約するかどうかの判断材料になるでしょう。
※記載された料金は、すべて税込です。
GMOとくとくBB/1日あたり165円!WiMAX WiFiレンタル
出典元:GMOとくとくBB
『GMOとくとくBB』は、ドコモ光と提携しているプロバイダーです。
〇WiMAXのWiFi端末が、1日あたり165円でレンタル。
レンタル期間は「1ヶ月単位」で辞めることが可能。予めどのくらい利用するかを決める必要なし。
しかもレンタル期間の縛りはない上に、途中解約による解約違約金なども発生することはないのです。
WiFiレンタルを申し込んでお手元に届いたら、簡単な設定だけで工事不要で即日利用できます。
レンタルできるWiFi端末も今話題の端末が試せるのです。
その試せる端末2機種をご紹介します。
試せる話題端末①Speed Wi-Fi NEXT W06
出典元:『公式』GMOとくとくBB
下り最大速度 | 1.2Gbps※1 |
高性能廃モードアンテナ搭載 | WiFi TXビームフォーミング対応で受診速度約20%up※2 |
連続通信時間 | 約9時間 |
重量 | 約125g |
同時接続台数 | 16台 |
※1 ハイスピードプラスエリアモード、ハイパフォーマンスモードおよび4×4MIMO設定オンでご利用時の場合となり、USB3.0以上対応のType-Cケーブル(別売)が必要です。
※2 Wi-Fi端末もビームフォーミングに対応する必要があります。
やはり一番のポイントは、「高性能ハイモードアンテナ搭載」というところでしょう。
家の中で使う場合もどの部屋にいても十分に電波が届くので、ポケット型とはいえずっとポケットに入れておかなければいけないということはありません。
出典元:【公式】GMOとくとくBB
そのため、高画質の動画も途切れることなくサクサクと楽しめるのが特徴です。
そしてもう一つ搭載されているのが「パフォーマンスモード」。
パフォーマンスモードとは、利用シーンに合わせて通信速度と省電力のバランスを3つのモードから選べる機能です。
その3つの機能とは
出典元:【公式】GMOとくとくBB
〇「ハイパフォーマンス」:動画視聴をよくする人
〇「スマート(初期設定)」:節約しながらサクサク楽しみたい人
〇「バッテリーセーブ」:仕事などで長時間、出先にいることが多い人
これならモバイルWiFiそのものを長く愛用できそうですね。
試せる話題端末②Speed Wi-Fi NEXT WX06
出典元:『公式』GMOとくとくBB
下り最大速度 | 440Mbps※1 |
連続通信時間 | 約14時間 |
QRコードでかんたんWiFi接続 | 標準カメラでQRコードを読み取るだけで簡単にWiFi接続できる※2 |
重量 | 約127g |
同時接続台数 | 16台 |
※1:表記の速度はシステム上の下り最大速度であり、ご利用機器や提供エリアの対応状況により異なります。実際の通信速度は通信環境や混雑状況に応じて低下します。
※2:iOS11.0以降、iPad OS13.0以降、Android10.0以降対応
WiFi2.4GHzのみ対応・5GHz対応の接続機器の併用で、同時利用で快適通信できます。
〇定期的な周囲の電波環境を判断して、自動で快適な周波数を選択し高速で安定したWiFi通信を行うバンドステアリング機能が搭載されている。※2
※2Wi-Fi接続機器は2.4GHz/5GHz対応かつ802.11vの対応が必要です。(対応機種例:apple/iPhone5c/5s以降、Samsung/SCL35以降、Sony/SOV33以降)
一部の端末はバンドの優先度が固定されているため、期待通り誘導されない場合があります。
本機能の出荷時の設定はOFFになっています。初期設定ウィザードで本機能を利用するか選択できます。
なお、最新機種はWiFiのほかにコンセントに刺すタイプのホームルーターもあるので、用途に合わせて選べます。
出典元:【公式】GMOとくとくBB
月間容量データに制限がなく、下り最大速度440Mbps※3とかなり高速の通信スピードなので快適にインターネットが楽しめるでしょう。
※3下り最大440Mbpsはシステム上の下り最大速度であり、ご利用機器や提供エリアの対応状況により下り最大220Mbpsまたは110Mbpsとなります。実際の通信速度は、通信環境や混雑状況などに応じて変化します。
対応エリアも日本全国で制限なしに利用できます。
モバイルWiFiの日割りについてよくある質問・Q&Aコーナー
ここからは、モバイルWiFiで日割りについてのよくある質問・Q&Aコーナーです。
まだモバイルWiFiを使ったことがない方は、ぜひご参考になさってみてください。
Q:モバイルWiFiは買ったらすぐ使えますか?
A:端末が届いたらすぐ使えます。
工事不要なので、基本的に初期費用は契約事務手数料と端末代だけです。
急にインターネットが必要になった場合などに嬉しいメリットになります。
Q:家にモバイルWiFiがない人の割合は?
A:自宅でネット環境(WiFi)がない人の割合は、6.6%ということが分かりました。
WiFiを使わずスマホのみで生活している人は1割にも満たないという、意外に少ない印象です。
データ出典元:PRTIMES
Q:モバイルWiFiの欠点は何ですか?
A:モバイルWiFiの欠点は、主に以下の3つです。
1:通信容量が制限されている場合もある
2:回線が安定しにくい
3:複数人でシェアするには向かない
Q:モバイルWiFiの通信量を超えたらどうなる?
A:モバイルWiFiやスマートフォンのインターネット通信は、各社が定めているデータ通信量を超える通信を行った場合、インターネットの最大通信速度を低速に制限します。
Q:モバイルWiFiはどんな人におすすめですか?
A:主に以下の3つのタイプに分かれます。
1:光回線やデザリングから乗り換えたい人
2:超高速である必要がない、通常通りでWiFiを利用したい人
3:家の中、外など場所を選ばず、いつでもどこでもWiFiを利用したい人
Q:モバイルWiFiを使わないときはどうする?
A:モバイルWiFiは使っていないときは電源をオフにすることをおすすめします。
WiFi環境がない場所にいた場合、接続先のWiFiスポットを探すためバッテリーを早く消耗することになるからです。自宅や会社などWiFiを使う場所以外では、電源はオフにしておきましょう。
Q:モバイルWiFi日割りのメリットとデメリットって?
A:現状、デメリットはあまりないと思われますが、強いていえば次のようなところです。
・メリット=どのタイミングで契約しても、使った分だけの請求なので損がない
月初日や月末日まで契約を待たなくてもいい
・デメリット=日割り期間が終わると、元の料金に戻るので安いのは初月のみ
モバイルWiFiの日割りが嬉しい予想利用シーン
日割りじゃなくても、モバイルWiFiにはすぐに使えるメリットがあるのでいろいろな利用シーンに活用できます。
しかし、「日割り計算してもらえることで特にこんなシーンで役に立った!」という例をご紹介しましょう。
あくまで「日割りの有難さが分かるのでは?」と予想される利用シーンです。
予想利用シーン①リモートワーク
出典元:【公式】GMOとくとくBB
体調不良で会社に行けなくなった。でも、重要なポジションにいるため辞められず急遽、リモートワークで仕事することになった。
かなり抽象的ですが、筆者の身近で実際にあった話です。
〇長年勤めていてポジション的にも外せない重要な立場にいた方だったので、辞めるのも難しく会社の計らいでリモートワークという形で仕事に参加されている。
このような場合、ネット開通まで待つ余裕もないことが多いでしょうから、届いてすぐ使えるモバイルWiFiでしかも日割りなら急なタイミングでも損することなく利用できますね。
予想利用シーン②海外一時帰国
出典元:【公式】GMOとくとくBB
単身赴任や留学中に一時的に日本に帰国。長い海外生活で日本でのネット環境がない。
海外で固定回線でネットを使っていたなどの場合は、帰国後のネット環境が揃っていないことが多いでしょう。
〇帰国後、実家暮らしで実家にはネット環境がある場合はそう困らないと思われるが、帰国後も一人暮らしなどを想定した場合、1からネット環境を揃える必要がある。
そのような場合に、モバイルWiFiで届いてすぐ使えたらスムーズに仕事ができますね。
予想利用シーン③引っ越し先
出典元:【公式】GMOとくとくBB
新卒で一人暮らしを始めるために上京。賃貸物件でネット回線工事が禁止で固定回線が引けない。
賃貸物件の契約の際、多くは契約時に「ネット回線開通のための工事は禁止」となっているケースも少なくありません。
このような場合は、モバイルWiFiが重宝します。
〇ただし、モバイルWiFiは住んでいる地域や環境によって繋がり具合も大きく左右されるのが現状。
例えば
- 周りに高いビルなど大きな建物が多い
- すぐ近くに電車が走る線路があり、電圧線の影響を受けやすい
- 地域が山や川など山岳部になっている
上記のような場合に、基地局からの電波を受けにくい可能性もあります。
予め、ネット環境を考慮して引っ越し先を選ぶ必要もあるでしょう。
予想利用シーン④出張・旅行先
出典元:【公式】GMOとくとくBB
急な出張など突発的な出来事や会社の旅行などで、ほんの数日だけ滞在することになった。
滞在日数が短い又は長いといった場合や、今の住居にネット回線はあるものの固定回線のため旅行先に持って行けないなど、急なお出かけになることもあるでしょう。
このような場合も、工事不要のモバイルWiFiなら慌てることはありません。
〇さらに日割り計算してくれるキャリアのモバイルWiFiなら、こうした突発的な出来事で滞在期間が決まっている場合などでも、使った分だけの支払いなので安心。
予想利用シーン⑤入院中
出典元:【公式】GMOとくとくBB
交通事故で足を骨折!長期入院を余儀なくされてネットがないのは退屈
事故や病気も突発的な出来事ですが、病院ではWiFiでも病室や限られた場所でしかできない場合もあります。
モバイルWiFiなら、ポケットに入れておけば使える環境にいさえすればインターネットが楽しめて便利です。
〇病状によっては退院日が延びたり、逆に早く退院できることになる場合もあり。
日割り計算してくれるモバイルWiFiなら、初月だけでも日割りになれば少し負担も軽くなる。
モバイルWiFiで日割りのまとめ
今回は、モバイルWiFiで日割りのあるキャリアのご紹介でした。
それでは、今回のおさらいをしてみましょう。
〇現状、日割り計算してくれるキャリアはあるが、数は少ない
〇日割りの計算式は「月額料金×利用日数÷暦日」が分かりやすいが、利用日数を「1日あたり」と考えるキャリアが多い印象
〇日割りのあるおすすめキャリアは「どんなときもWiFi」・「FUJI WiFi」・「Broad WiFi」
〇1日あたりの利用料金が分かりやすいのは「GMOとくとくBB」
一般的にはまだまだ日割り計算されないところが多い中で、初月だけでも日割りで計算してもらえるのはとても嬉しいサービスです。
ただし「解約時の料金は日割りされない」ということが多々あるようなので、気になる方は契約時に問い合わせてみましょう。
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