「二階建ての一軒家に住んでいるけど、Wi-Fiが届かない部屋がある…」
「アパートの一人暮らしから二階建ての一軒家に引っ越すからおすすめのWi-Fiルーターを知りたい!」
Wi-Fiルーターを生活環境に合わせて適切に選ぶのは難しいですよね。電波は目に見えないし、種類も多くてどれが良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか?
自分で選んで買ってみたものの、使い勝手に不満が出てくるケースもよくあると思います。
毎日使うスマホのデータ通信量を自宅で無駄に消費してしまわないよう、上手にWi-Fiルーターを選ぶことが重要です。
この記事では、二階建てのお家に住む人に向けて、おすすめのWi-Fiルーターを5つに絞って紹介します!
二階建てとなると居住空間も広くなり、建物の構造も複雑になるため、Wi-Fiルーターの選び方次第では電波が届かない部屋が出てくる心配があります。
買う前に知っておいたほうが良いWi-Fiルーターの説明や選び方についても解説しますので、最後までご覧ください。
Wi-Fiルーターとは【タイプ別に解説】
まず初めに、Wi-Fiルーターの種類について紹介します。結論から言うと、ネットサーフィンやYouTubeの再生など、普段使いであれば「アンテナ内蔵型据え置きタイプ」のWi-Fiルーターを選べば問題ありません。
しかし、人それぞれWi-Fiルーターに求めていることは異なるので、おすすめのタイプも異なります。基本的なタイプ別に紹介します。
今回紹介するのは以下の5種類です。
- 据え置きタイプ(固定回線)
- アンテナ外付けタイプ
- アンテナ内蔵タイプ
- 据え置きタイプ(ホームルーター)
- モバイルタイプ
それぞれに特徴があるため、その特徴を把握することであなたの住む二階建ての一軒家に最も適したWi-Fiルーターが見つかるかもしれません。
それではみていきましょう。
据え置きタイプ(固定回線)
ご家庭でWi-Fiルーターを利用する場合に、二階建てやワンルームなどの間取りを問わず最も一般的なものがこの据え置きタイプです。
文庫本からハードカバータイプの書籍程度の大きさで、利用するには電源を取る必要があります。
光回線などの固定回線を利用するため、安定した通信速度が期待できます。どれだけ利用しても速度制限などもかからないため、安心して利用できます。
ただし、一度設置するとそれ以降動かすことがほとんどないため、置き場所には注意が必要です。Wi-Fiの電波はルーターを中心に同心円状に出るため、なるべく家の中心となる場所に設置する必要があります。
アンテナ外付けタイプ
据え置きタイプのWi-Fiルーターの外側に2〜4本程度のアンテナが外付けで接続されているタイプのものです。アンテナ自体もルーター本体と同じくらいの長さがあり、場所をとるため設置場所は限られるかもしれません。
しかしその反面、アンテナの角度を調節することにより電波の方向性をコントロールでき、電波を届けたい特定の方向に集中させることが可能です。
基本的にはアンテナと垂直方向に電波が出ていると理解しておけば、適切なアンテナの向きを考えられます。
例えば平屋などの水平方向に広い家では、アンテナを立てることで家全体に電波が広がることが期待できます。
また二階建てや三階建てなど高さがある間取りの場合は、アンテナを寝かせることで二階や三階にも電波を届けられる確率が増すでしょう。
色々な場所で複数台の端末を接続する場合は、アンテナを扇形に立てることで上下左右に電波が広がることが期待できるため、おすすめです。
アンテナ内蔵タイプ
アンテナ外付けタイプとは異なり、アンテナがルーター本体に格納されているのがアンテナ内蔵タイプです。外付けタイプがアンテナの角度で電波を広げる方向を調整できたのに対し、内蔵タイプではそれができません。
「あれ?さっきアンテナ内蔵型据え置きタイプがおすすめって言ってたのに、外付けタイプの方が良いじゃん!」と思った方もいるかもしれません。
実は、アンテナ内蔵型はコンパクトな形状で広範囲に電波を飛ばすために、各社がしのぎを削って技術を盛り込んでおり、外付けタイプと遜色なく電波が広がるともいわれています。
また、アンテナからどのように電波が出ているのかを理解せずに外付けタイプを利用していると、狙ったところに電波を届けられない可能性がありますが、内蔵タイプではそのような調整は必要ありません。
なるべく部屋の中央に置くことができれば家中に電波を同心円状に飛ばしてくれます。
お手軽に使え、コンパクトで置き場所にも困らず、アンテナ外付けタイプと遜色なく電波を飛ばせると聞けば、アンテナ内蔵タイプの良さが理解してもらえるのではないでしょうか。
難しいことは考えたくない!という人にはおすすめです。
据え置きタイプ(ホームルーター)
同じ据え置きタイプですが、ホームルーターは固定回線を必要とせず、モバイル回線を利用してインターネットに接続できるのが大きな特徴です。
自宅で光回線の契約・工事が済んでいなくても、電源さえ取れば利用できます。
ただし、スマホと同じモバイル回線を利用するため、ホームルーターにはデータSIMを挿す必要があります。
また、固定回線ほど安定した通信は期待できず、あくまで手軽にWi-Fiを使いたいという方におすすめのタイプとなります。
モバイルタイプ
こちらはホームルーターと同様にモバイル回線を利用してWi-Fiを飛ばすタイプのルーターになります。
「モバイルWi-Fi」もしくは「ポケットWI-Fi」などと呼ばれています。その呼び名の通り、持ち運んで屋外でWi-Fiに接続したい人におすすめのタイプになります。
バッテリー式のため電源を取る必要がなく、サイズもスマホ本体よりも小さいぐらいのものが多いです。
携帯性に優れている反面、
- 通信品質が悪い
- 速度制限がかかることがある
- バッテリー残量を気にしないといけない
- 複数台を同時に接続するには向かない
などのデメリットもあります。二階建ての一軒家で利用するWi-Fiルーターとしては、あまりおすすめできないタイプになります。
Wi-Fiルーターの選び方
Wi-Fiルーターにさまざまな種類があると分かったところで、「じゃあとりあえずアンテナ内蔵型据え置きタイプを買いに行こう」と思った方、ちょっと待ってください。
実は、同じタイプのWi-Fiルーターであったとしても利用人数や用途によって多くのバリエーションが存在します。
ここまでの情報だけで選ぼうと思っても、数多くの商品を前に困ってしまう可能性が高いです。
そのためここでは、Wi-Fiルーターを選ぶうえで検討すべき以下の事柄について説明します。
- 通信速度(規格)で選ぶ
- 利用人数で選ぶ
- ブランドで選ぶ
- セキュリティ機能で選ぶ
どの内容も商品のパッケージなどですぐに確認できるものなので、注目してみてください。
通信速度(規格)で選ぶ
WI-Fiは、米国のIEEE(アイトリプルイー)という標準化機関が定めた無線LANの規格である「IEEE802.11」をもとに開発されています。世代ごとにさまざまな種類があるため、以下の表にまとめます。
世代 | 策定時期 | 名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
第1世代 | 1997年 | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 | |
第2世代 | 1999年 | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 | |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |||
第3世代 | 2003年 | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 | |
第4世代 | 2009年 | Wi-Fi4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 | 2013年 | Wi-Fi5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第6世代 | 2019年 | Wi-Fi6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
2020年 | Wi-Fi6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
世代が新しくなるにつれて、最大通信速度も上昇しています。bpsとは、bits per secondの略で、1秒あたりに送信できる情報量を表しています。
一般的な使用(ブラウジングや標準的な画質での動画視聴)を快適に行うためには、通信速度が100Mbpsを超える規格を選ぶことが重要です。
利用人数で選ぶ
ご家庭でWi-Fiルーターを利用する場合、家族が持つそれぞれの端末で利用したいはずです。現代社会では、一人でスマホ、タブレット、パソコン、と複数台持つこともよくあることです。家族全体でWi-Fiに接続したい端末の台数を把握したうえで、余裕をもった接続可能台数のルーターを選ぶと良いでしょう。
ブランドで選ぶ
Wi-Fiルーターを展開するブランドにはいくつかの種類があります。そのブランドイメージや、ブランドの得意分野などに注目して選択するのも一つの考え方かもしれません。
Wi-Fiルーターのブランドには、
- BAFFALO
- TP-Link
- NEC
- アイ・オー・データ
- ELECOM
などがあります。それぞれの特徴を確認して、納得のいくブランドから購入すると満足度も高くなると思います。
セキュリティ機能で選ぶ
Wi-Fiルーターがセキュリティ設定されていないと、最悪の場合個人情報などが盗まれたり、第三者が無断で接続したりと、悪用の被害にあう恐れがあります。
安心・安全に利用するためにも、セキュリティ面は重要な要素になります。
基本的には、SSID及びKeyと呼ばれる個別のアクセスコードがどのWi-Fiルーターにも設定されています。SSIDはルーターを識別するための記号、Keyはそのルーターに接続するためのパスワードになります。
それ以外のセキュリティとしては、「暗号化」と「認証方式」があります。
暗号化には、自動で暗号を変更し続ける「AES」、一定時間ごとに暗号を変更する「TKIP」、固定された暗号を用いる「WEP」の3種類が存在します。
「AES」が最もセキュリティが高く、「WEP」が最も低い方式です。
また、認証方式というものもあり、セキュリティは暗号化と認証方式の組み合わせによって決まります。認証方式には、WPA3、WPA2、WPA、WEPが存在し、WPA3が最も優れています。
これらのセキュリティにも配慮してWI-Fiルーターを選ぶと良いでしょう。
二階建ての一軒家におすすめのWi-Fiルーター5選
それでは、実際に二階建ての一軒家におすすめのWi-Fiルーターを5つ紹介したいと思います。今回はどれもアンテナ内蔵型据え置きタイプで、二階建ての家でも十分に通信速度が確保できるようなものを選びました!どれを選んでもおすすめできるものばかりなので、迷ったらデザイン面などで決めても大丈夫ですよ。
BAFFALO:AirStation WSR-1800AX4P-BK [ブラック]
1つ目は、BAFFALOのAirStation WSR-1800AX4P-BK [ブラック]です。このモデルは2023年9月に発売されたルーターです。Wi-Fi6に対応しており、接続台数の目安も5人14台と一般的な家庭では十分な台数です。
セキュリティ面もWPA3対応で安心です。
ELECOME:WRC-X1500GS-B [ブラック]
2つ目は、ELECOMEのWRC-X1500GS-B [ブラック]です。このモデルは2023年3月に発売されたルーターです。接続台数はなんと20台で、1人当たりでたくさんの端末を持っている場合でもストレスなくWI-Fiを利用できます。
また、IPv6(IPoE)というインターネットとデータの送受信を行う際のルールが採用されており、このタイプはインターネットの混雑を回避し、速度改善が期待できるモデルになります。
アイ・オー・データ:WN-DAX1800GR/E
3つ目は、アイ・オー・データのWN-DAX1800GR/Eです。こちらもWI-Fi6に対応しており、通信速度は安心できます。
また、上下・左右・奥行き全方向360度に電波の死角を作らずに電波を送受信が可能な、「360(さんろくまる)コネクト」という技術を開発しており、二階建ての家であっても隅々まで電波が届くことが期待できます。
TP-Link:Archer AX3000 SR-C20AB
4つ目は、TP-LinkのArcher AX3000です。この商品もWi-Fi6に対応しているのですが、特筆すべきは接続台数が驚異の42台です。
家族の人数が多い家庭や、たくさんの端末を一度に接続したい場合などには活躍できます。三階建てまで対応しているため、もちろん二階建てに住んでいる方にも満足して使ってもらえます。「そこまで多くの台数を接続するわけじゃないけど、確実に家全体で接続できるようにしたい」という方にもおすすめできます。
NEC:Aterm PA-WX7800T8
5つ目は、NECのAterm PA-WX7800T8です。こちらはWI-Fi6Eという最新の規格に対応しており、周波数帯は6GHz帯を利用できます。価格はこれまでの4製品と比べて高価にはなりますが、最新の通信規格を試したい人にはおすすめです。広範囲に電波を届ける「メッシュ」機能搭載のため、二階建てでも利用が可能です。
まとめ
今回は二階建ての一軒家におすすめのWI-Fiルーター5選と題して、Wi-Fiルーターの種類から選び方も含めてご紹介しました。
様々なタイプの中でも、アンテナ内蔵型据え置きタイプのルーターが二階建ての一軒家にはおすすめです。
各家庭の状況に合わせて、適切なWI-Fiルーターを選んでいただけることを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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